週刊ヤングジャンプにて、2006年から連載している『キングダム』。
2023年1月時点で、累計部数は9500万部を記録している超人気作です。
そんなキングダムにおいて、主人公の信が所属する秦の最大の難敵として描かれているのが、敵国である趙の軍師である李牧(りぼく)です。
作中でもトップクラスの策略家でありながら、武人として圧倒的な戦闘力をも兼ね備えた、恐ろしいキャラクターとされています。
だからこそ、李牧が今後キングダムの何巻でどんな最後を迎えるのか、注目している読者も多いのではないでしょうか。
本記事では、キングダムの李牧がどんな最後を迎え、それが何巻で描かれるのかを、史実から徹底考察していきます。
Contents
キングダム李牧の最後は何巻?
キングダムは2023年4月初めの現在、67巻まで刊行されています。
物語は紀元前246年からスタートしており、67巻時点で紀元前233年まで進みました。
そして史実によると、李牧は紀元前229年に亡くなっています。
もしキングダムの李牧も同様に紀元前229年で亡くなる場合、あと4年の歳月があるということですね。
物語の進み具合は巻ごとに異なっているため一概には言えませんが、単純な平均値を取ると『67(巻数)÷13年(経過年数)=5.1(1年経過するのにかかっている巻数)』となります。
以上のことから、あと4巻後の71巻でちょうど4年経過し、李牧は最後を迎えると予想しています。
ただしここで気になるのが、キングダムは全て史実通りに進んでいるわけではないということ。
李牧は主人公側にとって敵ですが、「もしかしたら仲間になるのではないか?」と予想している読者もいます。
また、史実には出てきませんが、李牧を護る側近である女剣士の『カイネ』というキャラクターがいます。
読者の中には、「このカイネが李牧と結婚するのではないか?」と予想している人も。
さすが物語上で屈指の難敵だけあって、読者の予想も多岐に渡っていますね。
李牧が仲間になる可能性ある?
李牧が史実通りに亡くならず、主人公の仲間になったとしたら、胸の熱くなる展開ですよね。
李牧が好きな読者の中には、「そうして最後まで生き残る展開になってほしい!」と、願っている人もいるかもしれません。
しかしキングダムの作者である原泰久さんは、史実をねじ曲げないように気を付けていると、『コミックナタリー』のインタビューでお話されています。
史実に記載のないことは想像した上で書いたり、史実をもとに架空のストーリーも加えていますが、大筋は崩していないのです。
そして史実では、李牧が秦に寝返ったという情報はありません。
以上のことから、残念ながら李牧が仲間になる可能性は薄く、最後まで生き残る展開もあまり考えられないでしょう。
李牧はカイネと結婚する?
キングダムに登場するカイネは、当初こそ李牧の戦略に反発し嫌うものの、67巻現在では命がけで護り、彼のために涙を流すほど慕っています。
そのように描かれているシーンを見ていると、李牧とカイネが結婚すると予想されるのも、大いに納得できるところです。
既に解説した通りキングダムは、史実に記載されていることをねじ曲げるようなことはされていません。
しかしカイネは、そもそも史実に登場しない、キングダムのオリジナルキャラクターです。
また、李牧には子どもがいたことは史実に記載されていますが、妻が誰だったのかは不明の状態です。
これらの点を鑑みると、キングダムで李牧とカイネが結婚する可能性はあると言えるでしょう。
李牧が亡くなる前に結婚する展開が見られるかもしれませんね。
キングダム李牧の結末を史実から考察!
李牧は史実によると、紀元前229年に亡くなっています。
そして死因は、なんと誅殺(罪を咎められて殺されること)。
しかも、李牧の所属する国である趙の君主だった幽繆王(ゆうぼくおう)という人物が、彼を捕えて殺したとされています。
優れた軍師である李牧が、何の罪を犯し殺される結末となったのかは、とても気になるところですね。
ここからは、史実における李牧がどんな人物であったのか、また何故そのような結末となったのかを見ていきます。
史実での李牧はどんな人?
史実での李牧は、軍師としての手腕を存分に発揮し、ことごとく敵を倒し勝利に貢献しています。
国境の守備を任命されていた際は、わざと敗退したように偽装を行い、これに油断し踏み込んできた敵の大軍を伏兵で迎え撃って大損害を与えています。
この他にも、
- 肥下の戦い→秦の将兵を倒し大敗させ勝利
- 番吾の戦い→秦から韓・魏の国境まで領土を奪還し勝利
と、秦からの侵攻を許さず自国の趙を守り続けていました。
李牧が内心でどのようなことを考えていたのかは定かではありませんが、罪を犯すような愚かな人物が、このような活躍はできないように思います。
史実での結末はどうなる?
上記の通り、軍師として大いに活躍していた李牧ですが、結果としてはこれが彼を死に追いやることとなります。
史実によると、李牧の指揮する戦に苦戦を強いられていた秦が、李牧を排除するために趙の臣(現代だと政府の高官のようなポジション)である郭開(かくかい)という人物に多額の賄賂を渡し、幽繆王に「李牧が謀反を企てている」と吹聴したそうです。
さらに秦は、幽繆王の母である悼倡后(とうしょうこう)にも賄賂を渡し、郭開と同じように李牧の謀反を幽繆王に吹聴させました。
李牧の優れた能力を密かに恐れていた幽繆王はこれを信じ、最終的には李牧を捕えて殺してしまいました。
これだけ趙のために軍師として懸命に戦ってきたにも関わらず、それが報われず罪人として最期を迎えた李牧は、どのような心中だったのでしょうか。
なお、この出来事によって李牧を失った趙は、わずか3ヶ月後(諸説あり)に秦に滅亡させられています。
李牧の存在がいかに大きかったのか、思い知らされるところです。
キングダム李牧の最後は何巻?|まとめ
以上、キングダムの李牧の最後は何巻のまとめでした。
この記事の内容をおさらいします。
キングダムの李牧の最後は何巻?
あと4巻後の71巻だと予想される
李牧が仲間になる可能性はある?
作者は史実をねじ曲げないように気を付けているため、李牧が仲間になることはあまり考えられない
李牧とカイネは結婚する?
カイネは史実に出てこないオリジナルキャラクターであり、李牧の妻も明確になっていないため、カイネと李牧が結婚する可能性は有り
史実での李牧はどんな人?
軍師として活躍し、趙に大きく貢献していた
史実での結末はどうなる?
秦の策略によって「謀反を企てている」と幽繆王に疑われて、捕われ殺されてしまった
キングダムの李牧がどうなるのか、その最後は何巻で描かれるのか、今後も目が離せません。
今後の予想も楽しみつつ、キングダムを見ていきましょう。